【いつか造ってみたいよね】というゲンキマンときじはたこの言葉が実現しました。
ゲンキマンが唯一やらなかった、いや、テニス肘が酷いためやれなかった釣りエギング。
エギングをこよなく愛す、きじはたこの経験・知識を詰め込んだフィンチからの新しいモデル。
トライ＆エラーを繰り返し、２年の歳月が掛かってしまいましたが、全身で味わう事のできるエギングロッドが、ついに完成しました。
釣り人の思いを実現するFin-chの「遊び心」、強靭な「マグナス製法」、そして、きじはたこが、自身の「ソトアソビ」で培ったエッセンスの融合。
その土台の上で、荒波に揉まれるが如く、妥協も容赦もない叩き上げを経て「ORKNEY80」は誕生しました。
＜出会い＞
このロッドを造りたい、形にせずにはいられない、そう思えた切っ掛けはロックフィッシュ専用ロッド「ＣＯＣＯ７７」との出会いでした。
「こんなに面白い竿がパックロッドで作れるのなら・・・。これをエギングに落とし込むなら・・・。だとすると、試してみたい事は・・・。
釣り人の純粋な妄想心と探求心を、この一本に詰め込みまくった結果素晴らしく魅力的な味わいのロッドが完成しました。
＜特徴＞
この竿が目指したテーマは「幅広い対応力と、振り飽きない魅力」です。
初めに、曲がりはレギュラーにきわめて近い、レギュラーファストをイメージして開発しました。
エギングロッドは、業界全体を見ても、様々なバリエーションが存在します。
多種多様なモデルがひしめきあう中で、ORKNEY80には「使うほどに増していく魅力」を感じて欲しい。
そう思って、あえて先調子すぎず、しかしながらハリも適度に感じられる調整の曲がりを選びました。
マグナス製法だからこそ発揮できる、柔軟ながらコシのあるティップ〜ベリーの曲がり込みと、強靭なバットに繋がるグラデーション。
曲げ込んでぶっ飛ばせる、でもライトなエギも柔らかく躍らせる事ができる。
その中に「根っ子は高弾性なんだな」と思ってもらえるような、反響感度を両立する事ができました。
「振り飽きない竿」と感じて欲しいという願いは、この竿において、かなり大きなテーマ。
エギングにおいて「振る」とは、キャストもそうですが「シャクり」という、象徴的な要素に直結するワードです。
ORKNEY80のジャークは、上記したセクションごとの使い分けによって
ティップで弾けば繊細に、ベリーで捌けば程よく、バットに乗せればパワフルに、状況やスタイルに合わせて釣り人が要求するアクションに、忠実に反応してくれます。
加えて、8ft丁度という長さが持つ「取り回しの良さ」は、小場所やボートエギングでの、振り幅の限られたキャストにも柔軟に対応しつつ、しっかり曲げ込めば、エギの重量でも曲がり込んでくれるベリー~バットセクションを活かして、フルキャストでカッ飛んでくれるポテンシャルを併せ持ちます。
ちなみに、バットのパワー感はかなりの物なので、抜き上げもしやすい竿です。
きじはたこは身切れを恐れて、大きすぎるイカはあまり抜き上げしませんが、800ｇクラスほどなら、抜き上げテストも行えています。（抜き上げ時は竿を立てすぎないよう、しっかりとバットまで綺麗に曲げて抜き上げてください。）
「柔らかい」というワードから「大きいイカには向かないのか？」と思われるかもしれませんがORKNEY80は、竿の部分ごとの役割分担がしっかりしている竿なのでファイト中はパワフルさすら感じさせる粘りをみせます。
その中で「柔らかさ」もプラスに活きて来るので、キロオーバーの良型でも、300ｇほどのお手頃サイズでも、全てにおいて、引きを楽しむ事ができるのです。
テスト中にキャッチした最大サイズは2kg台半ばですが、フルキャスト先でもしっかりとフッキングパワーを伝達し手前の岩礁をかわしながら、危なげなくイカをコントロールし、キャッチする事ができました。
地味ながら大事なのが、ランディング時に発揮するロッド全体のコシと追従性なのですがこれがあると、大きいサイズは一度ランディングをミスしても、目の前の位置でイカをコントロールしながら丁寧にフォローしやすいですしそこそこサイズなら、抜き上げや、波に乗せて磯にずり上げるランディングもしやすいとパワフルなバットならではの使いやすさもあります。
投げるたび、シャクるたび、そして掛けて曲げ込むたび、一口ごとに味わいを増していく。
そんな竿に仕上げる事ができました。
＜ターゲット＞
ORKNEY80は、エギングでの使用を中心に設計されたロッドです。
主には九州西部・北部エリアでのテストを繰り返しましたが、エギングで狙えるイカの大半には対応していると言えます。
シーズンとしても、九州は場所によりますが、春のデカイカシーズンだけでなく、夏・秋・冬とアオリイカが狙えるため
全ての時期において、このロッドで釣果を上げる事ができており、まさにオールシーズン対応を実感できています。
そして、海の万能ロッドとも言えるエギングロッドですから、その調子と長さの手軽さを活かした、フィンチのコンセプトである「１本だけ持っていくなら」にマッチし、様々な魚種に使用可能です。
＜エギングロッドとしての魅力＞
ORKNEY80には、裏テーマがあります。
それは「エギングロッドの『ソルト万能ロッド』としての側面」を無視しない、という事です。
エギングロッドはその「程度の良さ」から「細かい事は考えず、なんでもかんでもできる竿」としての魅力もとても大きいです。
そのため、エギングとしてはほんの少し太目のPE、そしてリーダーのノット抜けにも対応できるようあえてマイクロガイドを選択せず、余裕を持たせたティップセクションのガイド径を採用しました。
イメージとしては、10〜20ｇ台のプラグやメタルジグをぶっ飛ばしたり、3g〜10ｇ台のボトムリグをちょんちょんしたり、同程度のジグヘッドを巻いてみたり。
エギングロッドならではの感度と、程よく曲がり込み、グッと粘りの利く乗せ感。
堤防や小磯からの、気兼ねのないライトロックフィッシュ・フラットフィッシュ・シーバス。
ちょっとヘビーなリグのライトゲームやチニングなど、様々なターゲットに対応してくれます。
様々なロケーションで、様々なターゲットで、ORKNEY80の魅力を感じて欲しいです。
＜マグナス製法＞
ORKNEY80は、きじはたこの強い要望により、マグナス製法により製造されたブランクを採用して造られています。
「ハリ感」「超高感度」という印象も強いマグナス製法ブランクですが、ORKNEY80には「マグナス製法の魅力を土台としたうえでの、柔軟性の両立」という形で、融合が実現しています。
一日かけてキャストし、シャクり、アワせて、ロッドアクションのきわめて多いエギングという釣りにおいて「疲れない」
刻一刻と表情を変える海況やイカの反応に対し、潮のもたれ感を感じつつ、多種多様な操作に応じてくれる「対応力」
その中で、マグナス製法ならではの鋭い感度が手元まで伝えてくれる。
「バチン！」と弾けるようなイカパンチ。「フワッ…」と消えるようなフケアタリ。
瞬間、パワフルなバットを活かしたフッキング後の、追従しつつもしっかり粘ってくれる竿の曲がり。
まさしく、エギングを最大限楽しむ事のできる「マグナス製法」の活かし方ができたと感じています。
・アクション
ロッドアクションは、レギュラーにきわめて近い、レギュラーファストに設定してあります。
しかしながら、柔らかさを盛り込んだエギングロッド特有の「ダルダル感」は感じさせないよう「レギュラーよりは若干穂先寄り」というポイントは、トップクラスにこだわった部分です。
そのため、シャクり方次第で、ティップ・ベリーと利かせる部位を選択でき様々なジャークアクションでもエギの動きが破綻しにくいようなテイストになっています。
加えてベリー後半〜バットに掛けては、しっかりパワーを持たせてあるので、曲がり込みつつも、物足りなさを感じさせない鋭いキャストや、粘りのあるファイト感をしっかりと発揮する事ができます。
・キャスト
適正ウェイトとしては5〜30ｇほどを想定しています。（40ｇくらいのジグやシンペンは何度もキャストしていますが、しっかり弾き飛ばして気持ちのよいイメージだと、このあたりがベストです。）
エギの重さを乗せやすい曲がりにしてありますので、遠投時は十分にテイクバックを取り竿尻をコンパクトに引いていただくだけで、軽く、簡単に飛んでいきます。
ガイドセッティングも絶妙で、フルキャリーにしてあるため
小場所やボートでのサイド、アンダーキャストにも対応しやすくスト時の糸抜けの気持ち良さは、投げるだけでも気分が上がるほどです。
同様の状況での、タラシを短く、優しく投げるようなキャストでも、コントロールを維持しやすいです。
・適応ルアー
エギの適応号数は、2.5〜4号と幅広いですが、キャスト感やシャクり感のど真ん中としては
3〜3.5号を中心に設定してあります。
その中でも、上記した通り、穂先を使って小さいエギを躍らせたり、ベリー〜バットを使って大きい・重めのエギをボトムでネチネチさせたりと
状況に合わせた対応幅は、かなり豊富です。
勿論、ややライト寄り〜20ｇ台のリグやルアーは幅広く扱えるので、エギングの合間の釣りでも、バラエティ豊かに活躍してくれます。
・長さ 8フィート
・４ピース 1ピース長66ｃｍ（スーツケースにも入る長さです）
・重量 約123ｇ
・アクション ミディアム レギュラーテーパー（若干レギュラー寄り）
・ルアー重量 5ｇ〜3０ｇ（中級者以上は40ｇくらいまで）
・グリップ長さ（リールシートから下27ｃｍ）
・ライン ＰＥライン０．６〜２号 フロロカーボンライン ４ポンド〜４０ポンド
・専用セミハードケース付き 長さ73ｃｍ ｘ１１ｃｍ （このケースにはパックロッドが約５本収納可能です）
（取り扱いについて）
※ロッドのゆるみにご注意ください。各ロッドがしっかりと接続されていないと破損することがあります。つなぎ目にはロッドフェルールワックスなどを塗ると、ゆるみの防止や抜けづらくなることが少なくなります。感度もあがります。
※海水での使用後は他のロッド同様にぬるま湯や水洗いをよくしてください。
※本ロッドには保証書は付きませんが1年間の有償保証が付いております。こちらで購入者、販売日を管理しているので破損の際はご連絡ください。
※発送直前にこちらから1キロの負荷をかけて検品して発送しております。使用中の破損は全て有償保障となりますことを御了承ください。
※コルク割れは半年間は無償で修理・交換致します。それ以降は有料となりますのでご了承下さい。
※「原則」として破損の場合は破損パーツをこちらへ元払いにてお送りください。新しいパーツはこちらから着払いにてお送りいたします。サンドペーパーをかける等の調整がご自身で出来ない場合はこちらに送って頂くと調整いたしますのでご連絡ください。
※遠征などで破損した場合の予備パーツを持っていきたい方はパーツ売り可能ですのでお問い合わせよりご連絡ください。
※こちらの商品は予約でキャンセルはできませんのでご注意下さい。
