Rabida Down Jacket khaki （ラビダダウンジャケット)璃寛茶（りかんちゃ）

昨年フィンチとして挑戦したダウンジャケット。
全国各地で想像以上の温かさをユーザーさんより喜んでいただき、若干のサイズ修正をして今年はカーキカラーで作りました。
自然にも、そしてタウンユースでも溶け込むカラー。
厚手の物を着こむことを考え、首元のみ若干ゆとりを持たせたサイズ感に修正してます。
今年の冬はこのダウンジャケットでより行動的に楽しんでくれると嬉しいです。

ダウンジャケットの企画は約３〜４年前からスタートしていました。
生地探し、デザインを決めていくのですが当初からなかなか上手くいかずあっという間の1年が経ってしまいました。
できるだけ「シンプル」にしたい。
数年経っても、流行にも左右されない、カッコいいものを造りたい。
全てのアウトドアシーンで馴染み、そのまま街中に行っても違和感が無い、むしろカッコいいものを作りたい。
そしてダウンとしての機能を十分発揮できるデザインを考える。
自分の持っているダウンを引っ張り出してきて「ここをこうすれば・・・」という課題をデザインに詰め込んでいきました。

まず絶対条件として「風」の侵入を防ぐこと。
いくら贅沢にダウンを使っても風の侵入を許すと折角温まった空気は逃げていく。
裾、袖口、手首、風の侵入箇所を徹底的に見直しました。
そしてデザインがある程度、頭の中に出来上がってきたときに大きな壁にぶち当たったのです。
それは一番大事な生地でした。
薄くなく、厚くなく、光沢感なく、耐久性があり、風を通さず、高級感があるもの。
何カ国も、何社も歩き探したのですが納得いくものが見つかりませんでした。
この生地探しがかなり難航し2年の歳月が掛かってしまいました。
香港フィンチのスタッフとも話をしつつ、機能素材では世界でもトップシェアを誇る台湾へダメもとで行くことにしました。
これで見つからなければ企画倒れを覚悟し、世界でも有名な機能素材を製造する会社の扉を叩いたのです。
残念ながらここにも自分がイメージする生地とは巡りあえず・・・
でもオリジナルで作ってくれる可能性を掛けて話をしました。
ですが予想はしていましたが、話を聞くと最低生産ロットの数が半端じゃない。
最低でも1000着以上という数量。
フィンチではとても捌けれない数量でした。
折角台湾まできたのだからと諦めずにこちらの熱意を伝え、何度も何度もお願いをしたところなんと完全フィンチオリジナルの生地を作ってくれることを許可してくれたのです。
やっとスタートラインに立てた。
そんな気持ちで生地造りも何度も試行錯誤しながら今回の生地が出来上がりました。
撥水、透湿、防風、マット色、柔らかいのに厚い、形状記憶で高級感のある生地の完成です。

・袖口
2重構造にし袖口をしっかりつかんでくれる構造にしているので風の侵入を完全シャットアウトしております。

・裾
ポケットの中にコードが入っているのでそのコードを引っ張ると裾が絞ることができ下からの風の侵入を防げます。
緩めたい時は裾前部分に付いているロックボタンを押して緩めてください。

・フード
襟部分にコードが付いておりコードを引っ張るとフードが閉まり首周りからの風の侵入を防ぎます。
解除したい時はフードの生地の中を探ってもらうとロック部品がありますので解除してください。

・ポケット
両脇にポケット、前胸、内側ムネの3か所に設定しております。
内側の穴からはイヤホンコードや充電コードなどを出すことも可能なタウンユース仕様に。

・ダウン９０％　フェザー１０％の贅沢仕様。フェザーを入れるのはダウンが偏らない為に１０％は混入させます。

・生地は撥水、透湿、防風のダウンにしては厚めの生地になっております。安っぽいシャカシャカ感を無くし高級感のある生地をオリジナルで作成。
　撥水が無くなってきた場合は防水スプレーを掛けてください。フィンチではボアードＷＲを推薦しております。

・暖かさ数値は７００フィルパワー。５５０フィルパワー以上が良質なダウンと評価される基準です。７００フィルパワーは軽量かつ優れた保温力を持つダウンです。

・ジッパー
世界最強ＹＫＫジッパーを5か所すべてに施しております。これが壊れたら仕方ないと諦めがつくレベルです。破損による交換は可能です。（有料）

・刺繍
胸部分と左袖に刺繍を施しております。シンプルに。

・内側顔部分
生地がデリケートな顔に当たるところに柔らかい生地を張っております。チクチクしないように快適に過ごせますように。

最終テストは氷点下の北海道で。マイナス2度のなか実際に釣行もし、動きやすさ、保温性など問題なく使用できました。
そのまま街中にも出ていきシーンを選ばないシンプルデザイン。
ユーザーさんの中にはマイナス15度でも何ら問題なかったとの声を頂いております。

企画・製造　藤田元樹
画　ヨシダシュウヘイ・小川健太郎

サイズ表
例：ゲンキマン　１７８ｃｍ　７６キロ　Lサイズ
　　 オガケン 　 １７５ｃｍ　５５キロ　Mサイズ
　　キャプテン　 １７５ｃｍ　６８キロ　Mサイズ
　　しげる　　　  １７６ｃｍ　７０キロ　 Mサイズ
　　塾長　　 　　 １７２ｃｍ　80キロ　XLサイズ
　　ムネキン　　１７１ｃｍ　７２キロ　Mサイズ
　　イトウ　　　　１７７cm   7８キロ　Ⅼサイズ
　　ヤマウチ　　１６５ｃｍ　６２キロ　Mサイズ
　　ウェスティン　１７２ｃｍ　７２キロ　Ｌサイズ

企画製造：藤田元樹（ゲンキマン）

画・色：　小川健太郎（オガケン）

素材：ポリエステル１００％　
　　　　ダウン９０％　フェザー１０％

※予約商品ですのでキャンセルはお受けできませんのでご注意ください。
※予告なく多少の変更があることがありますのでご了承ください。

詳しくは下記動画を参照してください。